<特集>アルツハイマー病を疑ったら(<特集>第7回都民公開講座「いきいきとした老後をめざして」 -アルツハイマー病とパーキンソン病の克服-)
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概要
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アルツハイマー病は痴呆を生ずる神経変性疾患である.初老期・老年期に問題となる痴呆性疾患の代表であるが,アルツハイマー病以外の変性疾患や身体疾患に伴う痴呆との鑑別を要する.またせん妄のような意識障害,老年期のうつ病にみられるうつ病性仮性痴呆との鑑別も必要である.アルツハイマー病は慢性進行性で,病期によってその臨床症状も変化する.第1期(初期)・第2期(中期)・第3期(末期)という3段階の臨床病期分類がなされている.また,臨床症状を主症状たる痴呆(中核症状)と痴呆に随伴する精神症状や問題行動(辺縁症状)に大別する場合もある.アルツハイマー病を疑ったら,痴呆かどうか,どういうタイプの痴呆か,アルツハイマー病であればどのくらいの病期なのかを診断・評価する必要がある.そのためには臨床症状や身体状況の評価,画像診断などの検査が実施されなければならない.早期診断・早期治療が肝心である.
- 2001-10-19
著者
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