<特集>痴呆性疾患の鑑別診断(<特集>アルツハイマー病医療の最前線)
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概要
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痴呆を呈する疾患は様々であるが,初老期・老年期に問題となるのは主に老化性痴呆疾患である.これはアルツハイマー病を代表とする脳実質性痴呆と脳血管性痴呆および両者の混合型に大別される.痴呆性老人の70〜80%前後はアルツハイマー病と脳血管性痴呆が占めるとされている.しかし頻度は少ないながらアルツハイマー病以外の変性疾患(非アルツハイマー型変性痴呆)や痴呆を呈する身体疾患,特に治療可能な痴呆と称される脳腫瘍や感染症などとの鑑別診断が重要である.また一見痴呆に見える老年期うつ病のうつ病性仮性痴呆やせん妄などの意識障害に対する注意も必要である,本稿では髄膜腫・梅毒・プリオン病・副甲状腺機能低下症・レビー小体型痴呆・ピック病・アルツハイマー病の症例を提示して,痴呆性疾患の鑑別診断について概説した.
- 順天堂大学の論文
- 2001-07-30
著者
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