生理的状態のラットにおける一酸化窒素の抗血栓性の役割
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概要
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一酸化窒素 (NO) は, 血管拡張因子, 神経伝達物質としての役割を有している一方で, 細胞障害性や血圧低下 (ショック) など, 生体にとって長短両面の作用を有しているが, 生理的状態においてNOが抗血栓性の観点からどの程度の役割を果たしているかは不明である. 今回われわれは, 生理的状態にあるWistar系ラットに対して, NO合成酵素阻害剤であるL-NAMEを投与することにより, NOの果たしている役割を考察した. L-NAME0.8, 4, 20, 100mg/kgの各用量のものを, 4時間かけ尾静脈より点滴静注した. 同剤の投与により, 血中フィブリノゲン, D-dimerは有意に上昇し, TATはL-NAME20mg/kg以上で有意に上昇し, 腎糸球体におけるフィブリン沈着は, 同剤の用量依存性に高度となった. L-NAMEの投与により血栓傾向が惹起されたことは, NOが生理的状態においても生体内における抗血栓作用に重要な役割を果たしていることを示す成績と思われた.
- 日本血栓止血学会の論文
- 2001-08-01
著者
-
宮本 謙一
金沢大学医学部附属病院臨床試験管理センター
-
中尾 眞二
金沢大学 医学系研究科病態検査学
-
中尾 眞二
金沢大学医学部細胞移植学
-
菅 幸生
金沢大学医学部附属病院薬剤部
-
朝倉 英策
金沢大学医学部附属病院高密度無菌治療部
-
菅 幸生
金沢大学医学部附属病院外来化学療法室
-
山崎 雅英
金沢大学医学部血液内科
-
森下 英理子
金沢大学医学部第三内科
-
朝倉 英策
金沢大学医学部附属病院 薬剤
-
佐野 陽子
金沢大学医学部附属病院薬剤部
-
水谷 朋恵
金沢大学医学部第三内科
-
伊藤 貴子
金沢大学医学部第三内科
-
山崎 雅英
金沢大学 大学院医学系研究科皮膚科学教室
-
森下 英理子
金沢大学医学部検査部
-
加藤 みのり
金沢大学医学部第三内科
-
伊藤 貴子
金沢大学 大学院 医学系研究科 細胞移植学
-
斎藤 正典
金沢大学医学部第三内科
-
御舘 靖雄
金沢大学医学部附属病院血液内科
-
斉藤 正典
金沢大学 大学院 医学系研究科 保健学 専攻
-
奥平 真理子
金沢大学大学院医療薬剤学講座
-
青島 敬二
金沢大学医学部第三内科
-
斉藤 正典
金沢大学医学部第三内科
-
御館 靖雄
金沢大学医学部第三内科
-
佐野 陽子
金沢大学大学院医療薬剤学講座
-
森下 英里子
金沢大学大学院医学系研究科病態検査学
-
山崎 雅英
金沢大学医学部第三内科
-
水谷 朋恵
金沢大学医学部附属病院血液内科
-
青島 敬二
金沢大学医学部医学科内科学第三講座
-
中尾 眞二
金沢大学医学系研究科
-
朝倉 英策
金沢大学附属病院高密度無菌治療部
-
朝倉 英策
金沢大学医学部第三内科
-
森下 英理子
金沢大学医学部保健学科
-
伊藤 貴子
金沢大学医学部第3内科
-
菅 幸生
金沢大学医学保健研究域薬学系
-
森下 英理子
金沢大学医学系研究科保健学専攻病態検査学
-
朝倉 英策
金沢大学医学部第3内科
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