公立図書館における事業形成のメカニズム : 6県を対象とした質問紙調査
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概要
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論文/Theses本研究では,公立図書館における事業形成の特徴を質問紙調査によって明らかにした。調査対象としたのは関東地方6県の公立図書館である。調査では,図書館のルーチンの合意形成スタイルについてと,近年における新規事業の形成過程を尋ねた。調査の結果,約半数の図書館では全職員が集まる会議がないこと,多くの図書館員は事業形成がボトムアップになされると考えていることが分かった。新しい事業を提起するのはほとんどの場合,図書館員であり,図書館外のステークホルダーの関与は限定的であった。事業のアイデアは多くの図書館員によって提起されるが,それらを検討し実施していく際,図書館長の判断が重要であることが示唆された。This paper discusses the characteristics of the decision-making process in the public libraries.We investigated the style of decision-making and the adoption process of the programs which wererecently adopted. The results revealed that almost half the number of public libraries did notconduct scheduled staff meetings. Many librarians thought that libraries followed a bottom-updecision-making system. Although librarians presented many new programs, stakeholders outsidethe libraries rarely contributed to the decision-making process. Many ideas for programs werepresented by librarians (not library directors), and the library director decided whether or not toadopt them.
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