附属学校における科学教育研究実践の効果とその評価(2)天王寺地区附属学校におけるPISA2006調査項目に基づく学年推移調査
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概要
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附属学校において実施されている科学教育活動の実践効果を捉えるため,PISA2006調査に採用されたアンケート項目を用いて,天王寺地区附属学校児童,生徒を対象に調査を行った。科学に関する認識や関心は,学年が進むにつれて,徐々に減少する傾向が示された。各学年の前期と後期の結果から,関心の向上の低下と回復が繰り返されていた。環境問題や社会における科学の価値など,小学校の時点から高い水準を示している項目は,学年が進むことによる減少は少ないことが示された一方,小学校の時点で低い水準を示した項目は,学年が進むにともなう減少の幅が大きかった。附属高校天王寺校舎で実施されているSSHカリキュラムに参加している高校生の科学に対する興味関心は,全学年を通じたトレンドと比較して,下げ止まる傾向が示された。The purpose of this research is to evaluate the trends of effects on attitudes to science of students of the science education curriculum of Tennoji elementary, junior high and high school attached to Osaka Kyoiku University. PISA 2006 Assessment was adapted to compare with the internal assessment results.1.All parameters about attitude for Science of students tended to decrease gradually as the grade in school advanced. 2.The higher-level parameters in elementary school held to high standard for the advanced grades.3.The low-level parameters in elementary school significantly decreased for the advanced grades.4.There was significantly the decrease-increase cycle of parameters about attitude for Science of each grade.
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