南極塩湖水中の有機炭素および脂肪酸の測定
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概要
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南極ドライバレーのパンダ湖,ポニー湖およびフリクセル湖の底層水中の全有機炭素(TOC),酢酸エチル抽出有機炭素(EOC)および脂肪酸の測定を行った.その結果,高濃度のTOC (18.6-63.8 mg/l))およびEOC (3.8-9.1 mg/l)が測定された.脂肪酸は不飽和のC_<16:1>(炭素数:不飽和数)とC_<18 : 1>を含むC_<8:0>からC_<32:0>の範囲のものが同定された.それらの全濃度は2.8-19μg/lである.また,ポニー湖からはフェニル酢酸が同定された.これらの有機化合物は主として湖水中の藻類,バクテリアおよび菌類などの微生物に由来するものと思われる.
- 国立極地研究所の論文
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