レモンの原理系としての市場交渉的回路システムの基礎系について : 情報的感性対応システムに関する,メディアの不確実性について

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概要

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伝子工学(一般化された線路・回路工学:伝送工学)の立場から,情報的感性対応システムの構造をしらべている過程で,そのシステムの部分系として,市場交渉的機能システムを考えている。遂次,入力されるデータと,以前の記憧系からのデータとが,あたかも前場に参入する,売手と買手の交渉による意志決定のようなものとして関わるとする。我々は,これ等について,「市場の失敗」的事項をのり超えることを目的に,Nash系のようなゲーム的系と,アカロフ系あるいは,アロー系の立場からのアプローチをもしている。今回は,取り引きされる「ハード」あるいは,「ソフト」をとりまく「品質の不確実性」の存在下の,交渉市場的系に発生する諸問題についての,「レモンの原理」的系について考えた。一方,数理伝送における正規化系に対応するものとして,スラッファーの概念に結びつく「正規化商品」的系も考えているが,今回の「レモン」の系も,このような幾何学的アプローチの立場を取る。
1994-09-26

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