成人まで追跡しえた10歳未満発症てんかんの長期予後
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概要
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当院およびその関連施設の小児科外来に受診中の患者で, (1)10歳未満てんかん発症, (2)10年以上外来通院, (3)現在20歳以上, の3条件のすべてを満足する例を社会適応良好(A)群63例, 社会適応障害(B)群36例に分け, てんかんの長期予後を検討した。A, B群の発作残存率はそれぞれ11%, 56%である。大学に在学中のものはA群22例, B群1例, 就職しているものは, A群37例(59%), B群23例(64%)で, B群は全例単純な作業に従事している。社会適応の予後に関連する因子は, 初発年齢, 基礎疾患, 神経・発達異常, てんかん類型, 発作頻度であり, けいれんの予後に関連する因子もほぼ同様である。
- 日本てんかん学会の論文
- 1987-10-31
著者
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関 亨
慶応義塾大学小児科
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山脇 英範
慶応義塾大学医学部小児科
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鈴木 伸幸
慶応義塾大学医学部小児科
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山田 哲也
慶応義塾大学医学部小児科
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立花 泰夫
慶応義塾大学医学部小児科
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原 光宏
慶応義塾大学医学部小児科
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清水 晃
山梨医科大学小児科
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前沢 真理子
慶応義塾大学小児科
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山崎 徹夫
慶応義塾大学小児科
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木実谷 哲史
慶応義塾大学医学部小児科
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