小児期における無熱性全般けいれん発作の予後 : 予後に関与する因子の検討を含めて
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概要
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小児期における無熱性全般けいれん発作71例の予後を検討し, 以下の結果を得た。1)発作の消失したものは, 総数71例中50例(70.4%), 正常な精神運動発達・精神発達を示したものは, 64例(90,1%)であった。2)経過中, 他の発作型を認めたものは, 10例(14.1%)で, 内訳は, 単純部分発作3例, 複雑部分発作6例, 複雑部分発作+非定型欠神発作1例であった。3)発作の予後に関与する因子として, I)精神運動発達遅滞・精神遅滞の合併(p<0.01)ii)治療開始までの期間(p<0.05)iii)30分以上持続した無熱性全般けいれん発作の既往(p<0.05)の3つが指摘された。
- 日本てんかん学会の論文
- 1985-04-30
著者
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