BrdU(bromodeoxyuridine)を用いた細胞動態解析法―成長期毛包を対象とした検討―
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概要
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チミジンのアナログであるbromodeoxyuridine(BrdU)のDNA合成期(S期)細胞への取り込みを,抗BrdUモノクローナル抗体を用いたABC法により可視化し,組織内におけるS期細胞の局在や頻度を知ることができる新しい方法について報告する.本法の皮膚病理組織学的応用について,成長期毛包を対象に検討したところ,S期細胞の分布および頻度は,従来の〔3H〕チミジンを用いたautoradiography法の場合とほぼ同様の結果を示した.また本法はラジオアイソトープ使用の必要性が無いことより,施設面など取り扱い上の制約がなく,結果も短時間で得ることができ研究面のみならず臨床面でも広く応用されうる重要な方法と考えられる.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
著者
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小野 友道
熊本大学医学部皮膚科
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影下 登志郎
熊本大学医学薬学研究部皮膚機能病態学・形成外科学
-
江川 清文
熊本大学医学部皮膚科学教室
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吉村 浩二
熊本大学医学部皮膚科教室
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吉村 浩二
熊本大学医学部皮膚科学教室
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