一段法フェノール樹脂成形品の耐熱性に及ぼす熱処理の効果
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概要
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フェノール, ホルムアルデヒド及び触媒として水酸化ナトリウム又は水酸化バリウムを用いて2種のレゾールを合成した (NR, BR) 。上記レゾールからガラス繊維含量40%の成形材料をそれぞれ作り, 成形温度の異なる試料の熱変形温度 (HDT) を測定した。その結果, HDTは成形温度の上昇と共に向上し, 成形温度140℃で230~240℃に達した後, ほぼ一定値となること, 成形温度が低い場合 (120℃, 130℃) はBRの方が高く, 140℃以上ではNRの方が高くなることなどがわかった。次に, これら試料を170℃, 8時間熱処理すると, HDTはいずれも大きく向上し, 250℃以上となった。160℃で成形した試料を4水準の温度 (170℃, 190℃, 210℃, 230℃) でそれぞれ8時間処理後, HDTを測定したが, いずれも250℃以上であったので, これら試料のT<SUB>g</SUB>を熱膨張挙動から測定したところ, 210℃および230℃で処理した試料では, いずれも310℃であった。ガラス繊維を含まないNR, BR硬化物について, 熱分解開始温度と硬化物組成に及ぼす熱処理の影響を熱重量分析, IR, 元素分析で検討したが, その程度は軽微であった。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文
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