遠隔建物被害認定システムのための写真撮影アプリケーションの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我が国では近い将来,大規模地震の発生が懸念されており,莫大な数の建物被害が想定されている.これらの建物被害に対して迅速に被害認定を行い生活再建のための罹災証明書を発行するためには,莫大な数の人材が必要となる.しかし,危険かつライフラインが途絶した環境の被災地内に多くの調査員を派遣するには,調査員の安全や衣食住の確保に関する問題など,多くの困難を伴う.そこで筆者らは,地震後の迅速な被害認定・罹災証明書発行のために,ITを用いて被災地内と被災地外を有機的に結び付け,被災地外の人材を有効活用することを可能とする遠隔建物被害認定システムを提案した1), 2).本稿では,提案システムのうち被災地内の要員が被災建物の写真撮影を行うプロトタイプシステムの開発,要素技術の検討,被災地内からの写真アップロードシステムを用いた実証実験について述べる.
- 東京大学生産技術研究所の論文
著者
-
目黒 公郎
東京大学大学院
-
大原 美保
東京大学大学院情報学環
-
大原 美保
東京大学大学院情報学環/東京大学生産技術研究所
-
藤生 慎
東京大学生産技術研究所
-
目黒 公郎
東京大学大学院情報学環/東京大学生産技術研究所
関連論文
- 構造被害写真から学ぶ住まいの耐震教育の効果に関する分析
- 災害拠点病院における医師・看護師向け災害対応eラーニング・コンテンツの開発と学習効果の評価
- 都市直下型地震が地価に及ぼす影響に関する一考察 : —1995年兵庫県南部地震の被災地を対象として—
- 義務教育課程における防災教育カリキュラムの開発に向けた基礎的研究
- J-ALERTによる緊急地震速報の防災行政無線放送の効果に関する調査報告
- 大規模災害に向けた新しい建物被害認定トレーニングシステムに関する基礎的検討
- 大規模水害時の江東デルタ地帯における危険性分析と避難方法の検討
- 地震に備えるために : 予測情報を効果的に防災に活用するために
- 地震被害による建物被害認定の作業効率化手法に関する提案と実践 : ─宮城県仙台市宮城野区における建物被害認定作業を事例として─
- 2011年東北地方太平洋沖地震における津波被災地域の調査速報
- 2011年東北地方太平洋沖地震における三陸鉄道の被害調査速報
- 2011年東北地方太平洋沖地震による生研の観測記録
- 首都圏の鉄道ネットワークにおける早期地震警報システムによる減災効果の検討
- 10. 被災地外の人材を有効活用する遠隔建物被害認定のためのアプリケーションの開発
- 東北地方太平洋沖地震における三陸鉄道の被災と復旧
- 東北地方太平洋沖地震における首都圏の帰宅困難者の特性に関する分析
- 2011年東北地方太平洋沖地震における津波被災地域の調査速報
- F-7 義務教育課程における防災教育カリキュラムの開発に向けた基礎的研究
- 2-3 環境対策と協調する防災インセンティブのGPデータベースに関する研究 : GP事例の調査から
- 首都圏大規模水害時の江東デルタ地帯における適切な避難計画の検討
- ジェンダーの視点から見た災害応急対応の課題
- 首都圏の鉄道ネットワークにおける早期地震警報システムによる減災効果の検討
- 災害拠点病院における医師・看護師向け災害対応eラーニング・コンテンツの開発と学習効果の評価
- 遠隔建物被害認定システムのための写真撮影アプリケーションの開発