アスコルビン酸2-グルコシドの抗酸化性に対するトレハロースの増強効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1) AA-2Gとトレハロースを食品中で混合使用することの抗酸化作用における有用性を評価した.<BR>(2) AsAは鉄イオン存在下でリノール酸の過酸化反応を促進するが,AA-2Gはそのような効果を示さなかった.<BR>(3)トレハロースは,鉄イオンとAsAによるリノール酸の過酸化反応を濃度依存的に有意に抑制した.<BR>(4) ORAC法による抗酸化作用の評価の結果,トレハロースは,AsAの抗酸化作用には影響を与えないが,AA-2Gの抗酸化作用に対して,増強効果を示した.<BR>(5)以上より,食品中でAA-2Gとトレハロースを併用することで,さらなる抗酸化作用での有効性が期待できる.
著者
-
小川 智史
寿製菓株式会社開発本部研究開発室
-
木村 英人
寿製菓株式会社
-
木村 英人
寿製菓(株)研究開発室
-
横田 一成
島根大学生物資源科学部生命工学
-
中村 優子
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター食品開発研究所
-
道田 真帆子
寿製菓株式会社研究開発部
-
有福 一郎
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター食品開発研究所
-
小川 智史
寿製菓株式会社研究開発部
関連論文
- あく抜き処理トチノキ種子のサポニン成分の化学構造と血糖値上昇抑制作用
- プロアントシアニジン類による糖質と脂質の消化吸収抑制に関する食品機能性研究
- トチノミ由来の高分子ポリフェノール成分の化学構造解析と生活習慣病予防作用に関する研究
- トチノキ種皮由来の高分子プロアントシアニジンの脂肪消化吸収に対する阻害作用
- トチノキ種皮ポリフェノール成分の糖質消化酵素に対する阻害作用
- 脂肪細胞のライフサイクルを調節する生理活性脂質の生合成調節と作用に関する分子細胞生物学的解析
- あく抜き処理したトチノキ種子から単離されたサポニン成分の血糖値上昇抑制作用と苦味の低減化
- はじめに
- 第12回プロスタグランジン, ロイコトリエン, および他の生理活性脂質研究の進展に関する国際会議
- 必須脂肪酸代謝及び細胞応答に関する分子細胞生物学的研究
- 必須脂肪酸代謝及び細胞応答に関する分子細胞生物学的研究 : 農芸化学奨励賞
- トチノキ(Aesculus turbinata BLUME)種皮ポリフェノールによるHelicobacter pyloriの胃癌細胞株MKN 45への接着抑制作用
- あく抜き処理トチノキ種子のサポニン成分の化学構造と血糖値上昇抑制作用
- 蛍光ナノ粒子を用いた細胞内脂肪滴の三次元可視化法を適用した脂肪細胞の分化誘導と肥満モデル動物における脂肪蓄積過程の解析
- アスコルビン酸2-グルコシドの抗酸化性に対するトレハロースの増強効果
- 異なるライフステージの脂肪細胞におけるアラキドン酸カスケード反応経路の調節とその役割
- アスコルビン酸2-グルコシドの抗酸化性に対するトレハロースの増強効果