XML形式で記述した農業技術体系データの評価
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概要
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農業技術体系のデータは作成した組織,担当者,対象の作物によってそれぞれ記載項目や記載内容が異なり,利用上の障害ともなっている.このように記載項目や記載内容が互いに異なる農業技術体系のデータを共通に利用する基盤として,これらのデータをXML形式で記述することを試みた.具体的には,岩手県が発行した冊子体の農業技術体系に記載されている135個の表を試験的にXML形式で記述した.これらのファイルを読み込むアプリケーションの試作を行い,既存のリレーショナルデータベース(RDB)を用いたシステムと比較した.アプリケーションの試作の過程から,XML形式のデータを利用した場合でも,既存のRDBシステムと同様の機能を実現でき,農業技術体系データを利用する上での基盤となり得ることを確認した.また,ネイティブXMLデータベースを利用することにより,XML形式で記述した農業技術体系データに対して,簡単に検索などの操作を行えることを確認した.XML形式データの利用により,必ずしもRDBに格納することが適さなかった冊子体の農業技術体系全体の内容を,柔軟かつ拡張性のある方式でデータ管理できることが明らかになった.
- 農業情報学会の論文
著者
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二宮 正士
National Agricultural Research Center
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法隆 大輔
National Agricultural Research Center
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南石 晃明
National Agricultural Research Center
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