ポリ塩化ビニルとニトリルゴムの共架橋
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概要
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PVCとNBRの均一な混練物は両者を90℃のロールで15分混練することによって得られる.この時に用いられるPVCはゼオン121のような乳化重合によって得られる粉状PVCが良い.PVC/NBR (30/70, 50/50, 70/30部) の混練物に対する6-ジブチルアミノ-1, 3, 5-s-トリアジン-2, 4-ジチオール (DB), DM, MgO及びZnO (それぞれ3, 6, 5, 4;3, 4, 5, 4;3, 4, 5, 4部) からなる共架橋配合は100kgf/cm<SUP>2</SUP>, 170℃, 30分のホットプレスでそれぞれT<SUB>B</SUB>198, 297, 275kgf/cm<SUP>2</SUP>, E<SUB>B</SUB>819, 466, 196%, H<SUB>s</SUB>53, >100, >100の共架橋物を与える.最も一般的な混練物である前者の耐油性 (JIS K6301, △V) と圧縮永久ひずみ (70℃, 22h, 25%) はそれぞれ9.5%, 24%となる.この新しい架橋配合の共架橋反応性をPVC-NBR共架橋物の組成と機械的性質から検討した.
- 一般社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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森 邦夫
Departmens of Applied Chemistry, Faculty of Engineering, Iwate University
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中村 儀郎
Departmens of Applied Chemistry, Faculty of Engineering, Iwate University
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竹沢 力也
Department of Applied Chemistry, Iwate University
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斉藤 実
Department of Applied Chemistry, Faculty of Engineering, Iwate University
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竹沢 力也
Department of Applied Chemistry, Faculty of Engineering, Iwate University
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