Constraint-induced movement(CI療法)の効果と効果予測因子 ―簡易上肢機能検査(STEF)を用いた多数例による検討― : —簡易上肢機能検査(STEF)を用いた多数例による検討—
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概要
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目的:多数例において,本邦で汎用されている簡易上肢機能検査(STEF)を用いたCI療法の効果を調べる.また,CI療法の効果予測因子について検討する.対象:発症後180 日以降の脳卒中による慢性期片麻痺患者107 名.方法:健側上肢をミトンやスリングで拘束しつつ,患側上肢の訓練を1 日5 時間,連続した平日10 日間行った.介入前後において,上肢機能の評価を行った.また,年齢,性別,発症からの期間,脳卒中の病型,障害半球,利き手,上肢の痙縮が訓練結果に与える影響について検討した.結果:介入前後において,STEFでは31.3 点(平均)から42.7 点,Wolf Motor Function Test - Functional Ability Scale(WMFT-FAS)では51.8 点から57.0 点といずれも有意な改善を認めた.一方,mASでは,有意な差は認めなかった.検討した予測因子のうち,訓練結果に影響与える重要な関連因子は認めなかった.結論:CI療法によって上肢機能の改善を認めた.今回検討した予測因子は,CI療法の結果に影響を与えない.
著者
-
竹林 崇
兵庫医科大学病院
-
松本 憲二
関西リハビリテーション病院リハビリテーション科
-
道免 和久
兵庫医科大学リハビリテーション部
-
道免 和久
兵庫医科大学 リハビリテーション医学
-
島田 憲二
兵庫医科大学 地域総合医療学
-
島田 憲二
兵庫医科大学ささやま医療センター
-
丸本 浩平
兵庫医科大学リハビリテーション部
-
細見 雅史
兵庫医科大学リハビリテーション部
-
松本 憲二
関西リハビリテーション病院
-
竹林 崇
兵庫医科大学リハビリテーション部
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