液状多硫化物「ポリチオジグリコール」の応用に関する研究
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概要
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新しい液状多硫化ゴムシーラントを開発する目的で研究を行なった.<BR>在来の液状多硫化ゴム (チオコール) の代わりに末端が水酸基である液状多硫化物ポリチオジグリコールを合成し, エポキシ樹脂中間体との混用において, 同合成物の重合度と接着強さおよびかたさとの関係を検討した.また, 在来の液状多硫化ゴム (チオコールLP-2) との比較をいくつかの物理性に関し行なった.その結果, ポリチオジグリコールの重合度により引張接着強さが相当異なることがわかった.これをチオコールLP-2とエポキシ樹脂中間体併用硬化物と比べると, 引張接着強さなど, わずかに劣るが類似挙動を示し, またこれら併用硬化物にフェノール樹脂を添加したものは, 引張接着強さなどが向上した.ただし, 弾性シーラントの素材として使うには, 伸張率が小さい為, 他の用途たとえば, エポキシ樹脂の可塑剤などに振り向けるべきと思う.
著者
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