三次元ランダム応力疲労における異方性構造の変化

概要

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本研究は第6報1)における三次元応力疲労の異方性構造形成に関する速度過程式を用い, ランダム応力疲労と定応力疲労における異方性構造形成が等価になる疲労時間の相互関係を数理的及び実験的に検討し, 次のような結論を得た.(1) 任意応力σi, 任意時間〓tij, 任意温度Tiを組み合わせしたステップ応力疲労と基準応力σ0, 基準温度T0=aiTiの定応力疲労での異方性構造が等価になる疲労時間関係は次式で与えられる.t(σ0)=∑∑<j>exp[1/k•T0{U0(1-ai)+α(aiσ2i-σ20)}]•〓tij(2) 平均応力σ, 分散S2のランダム応力の疲労曲線は, 平均応力σ, 温度Tranの定応力疲労曲線の疲労時間ｔ(σ) を1/a倍することにより表現できることを導いた. ここに, aはa=1/√<1-(2α•s2/k•Tran)>•exp{α•σ2/k•Tran(2α•s2/k•Tran-2α•s2)}また, U0は活性化エネルギ, αはパラメータ, kはボルツマン定数を示す.
社団法人日本ゴム協会の論文