高速道路案内標識のフォント視認性及び認知度測定実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、首都高速道路案内標識デザイン提案の一環で行われたフルスケールでのフォント視認性測定実験である。使用フォントは新ゴMとVialogLT Mで、「永環」、「Cerija」、「B08」の文字列を対象にした。和文の文字高は、500、450、400、350、300mm、アルファベットと英数は400、350、300、250、200mmの5段階に変化させた。距離は、「おそらくこうであろう」と思ったところ(視認性判断)と、「確実に文字が読めた」ところ(認知度判断)の2カ所を測定した。結果として、視認性判断の距離は認知度判断の距離より、どの条件でも有意に大きくなったが、約半数の実験参加者が、視認性判断では間違った文字列を報告した。また、和文500mmと450mmでは、どちらの判断距離も有意な差が出なかった。アルファベットは和文より視認距離が大きく、和文の約70%の文字高で和文と同程度の視認・認知距離を得られることがわかった。さらに、視認性測定の意味など、方法論上の問題も議論された。
- 日本女性科学者の会の論文
著者
-
桐谷 佳恵
千葉大学
-
桐谷 佳惠
千葉大学
-
織田 万波
電通サドラー・アンド・ヘネシー
-
織田 万波
千葉大学大学院
-
山崎 一矢
千葉大学大学院
-
桐谷 佳惠
千葉大学大学院工学研究科
-
上田 太規
千葉大学大学院自然科学研究科
-
越山 豪
千葉大学大学院自然科学研究科
-
赤瀬 達三
株式会社黎デザイン総合計画研究所
-
山崎 一矢
千葉大学大学院自然科学研究科
-
織田 万波
千葉大学大学院自然科学研究科
関連論文
- インターネットショッピングサイトにおけるウェブアフォーダンス
- 無意味綴りを用いたレイアウト評価の提案 : 第一印象としての「読みやすさ」評価に関して
- 地図型情報板における道路地図デザイン製作手順の提案 : 可変道路情報板の視認性に配慮した地図デザイン
- 日本酒パッケージングがユーザに与える印象
- ストライプ柄スカートの着用時と柄としての印象の違いについて : ストライプ構成要素の印象への影響
- 日本酒ラベルデザインの現状 : ユーザが受ける印象を考慮した日本酒パッケージデザインのための基礎調査
- P51 合羽摺の技術・表現方法の応用に関する研究(ポスターセッション方式による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- G20 美術館と若者をつなぐ広報活動の提案(デザインシステム,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- E21 日本語教員のためのWeb教材サイト活用支援の研究(デザイン教育、CG,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- D22 まちづくりにおけるグラフィックデザイン(グラフィックデザイン、その他,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- D21 映画の内容を的確に伝えるチラシデザインの研究(グラフィックデザイン、その他,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- A21 CVS店頭における携帯電話向け広告の提案(情報デザイン,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- 言語情報の利用制限状態での広告における視覚比喩の理解のされ方について
- 視覚比喩とビジュアルデザインの評価について
- 迂回路表示対応の地図型可変道路情報板のデザイン指標 : 地図構成要素の形状と色彩の在り方
- C20 基礎化粧品の対面販売における肌診断システムの提案 : 肌の変化をオンラインで管理する(デザインシステム, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- B11 neut-選曲の可視化による調整可能なランダム再生システム : 新しい視聴形態のためのデジタルデータ音楽環境の提案(インターフェイス, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- B10 Touch-操作の身体性を高めたテレビゲームの提案 : 現実空間とデジタル空間のアクションの同期性(インターフェイス, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- B02 医療の変遷を見据えた病院における情報伝達に関する提案 mit : 診療データと連動する医療情報ターミナル(インターフェイス, 平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- A08 「音楽をつくる」インタフェース(平成17年度日本デザイン学会第52回研究発表大会)
- G19 Webを利用した遠隔教育における自立学習支援システム : 教材を通じて形成される学習コミュニティ(デザインシステム,口頭による研究発表概要,平成18年度 日本デザイン学会 第53回研究発表大会)
- (362)コミュニケーションのためにデザインに何ができるのか : 体験に基づいたデザイン提案の試み(セッション107 工学教育の個性化・活性化VIII・技術者教育認定関連(JABEE)I)
- F03 地域問題解決のためのコミュニケーション端末
- 鏡映後方距離認知に関する基礎的検討(発表要旨,日本動物心理学会第61回大会・日本基礎心理学会第20回大会合同大会)
- 日本在住外国人に対する行政からの災害情報提供の現状調査 : 日本在住外国人に提供すべき災害情報に関する研究(2)
- 日本在住外国人に対する災害意識の調査 : 日本在住外国人に提供すべき災害情報に関する研究(1)
- 広告における視覚シンボル認知の心理学的検討
- 高速道路案内標識のフォント視認性及び認知度測定実験
- 高速道路案内標識のフォント視認性及び認知度測定実験
- C12 実世界での経験を取り入れたショッピングサイトのデザイン
- B-09 三次元空間における図地分化
- B-09 三次元空間における図地分化(研究発表B,VII.第19回大会発表要旨)
- 5,6歳児における色の感情効果(発表要旨,日本基礎心理学会第21回大会)
- 運動構造のアモーダル完結 : 覆いの背後の運動軌道(研究発表A,IV.第16回大会発表要旨)