血中のChlordanesとその関連化合物およびその他の有機塩素化合物のガスクロマトグラフ (GC-ECD) 分析法

概要

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“Chlordane”は白蟻の予防駆除剤として,木造庄宅に広範に散布されている殺虫剤であり,人体蓄積が考えられる.そこで人体汚染のモニタリングを行う手法として,血中の“Chlordane”構成物およびその他の有機塩素化合物のガスクロマトグラフ(GC-ECD)による分析法を検討した. 血液中の有機塩素化合物は,アセトンにより抽出し,ヘキサン転溶後,120°C,20時間活性化したフロリシル10gによるカラム分画を行い,3つのフラクションに分ける.フラクション1はヘキサン85 m1で溶出され,heptachlor,α-およびγ-chlordane,traps-(δ)-nona-chlor,pp-DDE, PCBsが,次いで20%ジクロロメタンーヘキサン(20:80,v/v)で溶出し,初めの100ml(フラクション2)にβ-HCH,oxychlordane,trans-(γ)-chlordane, Cis-(α)-chlordane, pp-DDTが溶出され,その後100ml(フラクション3)でheptachlor epoxideおよびdieldrinが溶出される. 本法を用いて,“Chlordane”散布従事者の血液(約10g)について分析を行い目的成分を分離定量でき実用性が確認できた.
社団法人日本農芸化学会の論文