グルタミン酸発酵における副生トレハロースの生成抑制による生産収率の向上
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概要
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蔗糖を糖源としたグルタミン酸発酵では,トレハロースの副生が顕著であった.グルコース,フラクトースまたはその混合物を糖源とした場合には,副生トレハロースの蓄積は半減し,それに見合ったグルタミン酸蓄積の向上が認められた.蔗糖が主な糖源となるケインモラセスを原料としたグルタミン酸発酵では,蔗糖を加水分解する前処理によって生産収率の向上が認められた.前処理は,硫酸またはインベルターゼを用いる方法で行った. 本研究に際し,トレハラーゼの供与をいただいた,クミアイ化学工業(株)永山孝三主任研究員に深謝いたします.
著者
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吉村 実
味の素株式会社生産技術研究所
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中森 茂
味の素株式会社生産技術研究所
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吉井 寛依
味の素株式会社生産技術研究所
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竹中 義弘
味の素株式会社生産技術研究所
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河原 義雄
味の素株式会社生産技術研究所
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掘越 弘毅
味の素株式会社生産技術研究所
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池田 茂穂
味の素株式会社生産技術研究所
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