コンニャクマンナンゲルの調製
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概要
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KMゲルのレオロジー的な性状を正確に把握する前段として,均質な,しかも再現性のあるゲル試料の調製法を検討した. (1)低温下(10±0.5°C)でKMゾルに凝固剤(Na3PO4)を混合し,これを試料型枠とともに遠沈管に詰め,遠心分離機にかけて脱気したのち加熱凝固させてゲル試料を調製した. (2)ゲルの性状を,オートグラフを用いゲル試料に15%圧縮歪みを加えて応力緩和を測定し,マックスウェル模型を並列に連結した6要素模型で解析して求めた. (3) KM濃度を約2.5%とし,操作温度を10±0.5°Cとした場合,精粉の膨潤時間を2時間以上,凝固剤(Na3PO4)添加量を精粉重量の20〜40%, KMゾルと凝固剤との混合時間を2〜3分,遠心分離を10,000rpm (14,200×g)で20分間,加熱を80°Cで1時間,そして熟成期間を1〜5日とすれば,均質で再現性のあるKMゲル試料が得られることがわかった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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