白玉もち生地の応力緩和測定
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概要
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白玉もち生地の静的粘弾性として,比較的短時間の測定ができる応力緩和測定を試みた.測定装置の試作,校正後,まず白玉もち生地の線形性を検討し,軟化温度領域の緩和ずり弾性率を測定した.濃度43〜47%の白玉もち生地を32〜54°Cで測定しが, 106〜104dyn/cm2の範囲の弾性率がえられた. 30°C台では緩和曲線はやや平坦で, 40°Cを超えるところから弾性率の低下は大きく, 50°C付近では急速に緩和している.基準測定時間10秒の数値を比較すると,線状無定形高分子物質の粘弾性では,ゴム状平坦領域からゴム状流動領域,液状流動領域の範囲に相当している.力学的模型を計算したところ, 6要素がえられたが, G1, G2, η1などは温度に反比例して減少する傾向が認められた.温度時間換算則を適用してマスターカーブを作成したが,移動量aTが大きすぎるために綬和過程の見かけの浩性化エネルギーは著しく大きかった.さらにWLF式への適合性も検討してみたが,定数C10が普遍値とかなり異なる数値を示したので,緩和スペクトルへの言及は避けた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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