セルロースエーテル水溶液の粘性流動に関する研究
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概要
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Na-CMCおよびMCの濃厚(0.8〜2.4%)水溶液の粘性流動を同心二重円筒回転粘度計で検討し,微分法により補正して内筒壁におけるずり速度およびずり応力から流動曲線を求め,次のような知見を得た. (1) 水溶液は,べき函数型の粘度式によく適合する異常粘性流動を示した. (2) Na-CMCはMCより異常粘性の度合が著しかった.同様な事実はNa-CMAPとAPの間でも認められた.高分子中の解離基の存在が異常粘性に大きな影響を与えるものと考えられる. (3) Na-CMC,MCとも異常粘性の度合は20〜60°範囲でほとんど一定であった.また温度変化の実験より算出した見かけの流動活性化エネルギーはMCの方がNa-CMCより大きかった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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