ソラマメの花粉の稔性について
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概要
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1958年春に大阪一寸,陵西,九粒および埼玉早生の4品種を,秋には伊豆早生1品種だけを供試して,花粉の発芽試験を行なつた。 1. 人工発芽床の組成は寒天1%,庶糖10%,pH7.0が最適であつた。しかしそれぞれ好適な範囲は相当の幅があるようである。 2. 花粉の発芽率は春の4品種間に殆んど差異は認められなかつた。 3. 花粉の発芽適温は大体10〜20°Cくらいであつた。 4. 花粉の採取時期即ち花蕾の老幼によつて発芽率に差異がみられた。 5. 開花当日の花を水中に長く(約20分以上)浸けると,花粉の発芽に悪い影響を及ぼすようである。この際水温が高い(40°C)と短時間でも発芽しなくなる。 6. 高温乾燥,低温高湿におけるより高温高湿下に置かれた花粉の発芽は著るしく阻害された。 7.花粉の発芽力保持期間は相当長く,開花後室内放置で3〓4日はあるようである。
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