インゲン種子の熟度および追熟が発芽に及ぼす影響
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概要
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矮性品種 Masterpiece を用いて種子の熟度および追熟が発芽に及ぼす影響こついて調査した。種子は開花後15,20,25,30,35日の採り播ぎと, 各採取の日から最高日数が開花後35日に達するように, 莢のまま5,10,15,20日間追熟したものとについて発芽試験を行なつた。1. 採り播ぎの場合, 開花15日後では発芽力が全然なく, 20日後の種子は多少発芽するようになる。25日以後採取した種子は採取日が遅れるにしたがつて発芽率は順次増大し, 35日目にはほぼ100%に達する。2. 追熟の効果は著しく, 採り播ぎでは全然発芽力のなかつた開花15日後採取のものでも5日間の追熟で多少発芽が認められ, 10日間以上の追熟で発芽率は順次良好となり, 20日間追熟でほぼ100%を示すようになる。採り播きでは10%以下の発芽率しか有しない開花20日後採取のものも10日間の追熟で100%の発芽率を示した。開花25日後採取のものは5日間の追熟で100%近くに達し, 30日後採取のものは同じく5日間の追熟で100%の発芽率に達した。3. 開花後の日数が同じでも, 採り播きした種子よりも, 早く採取して追熟した種子のほうが発芽率が良いという傾向がみられる。しかし余り早採りしたもの (開花後15日採取のもの) は例外で, そうならぬ場合が多い。
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