マツバボタンの挿木における不定根の発生機構について (第1報)
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概要
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この実験はマツバボタンを材料として, 挿木の発根に関する生理的諸現象を究明するために行なつたものである。実験は1960, 1961年の両年にわたり東京教育大学農学部において行なつたもので, いずれも3角フラスコを使用した水挿しである。マツバボタンは赤茎を選んで使用した。マツバボタンの発根促進物質は葉において合成され葉中に貯蔵され, 基部切断という刺激により活動が開始される。これには葉5枚以上, 時間的には2時間以上を経なければ発根の必要量は移動しない。この移動には光線その他の環境条件が必要と思われるが, 本実験ではこれにはふれなかった。この発根物質自体の究明その他は第2報以下に譲る。
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