栽培条件がダイコンの全糖及びビタミンC含量, β-アミラーゼ活性に及ぼす影響
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概要
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ダイコンの栽培条件が全糖含量, ビタミンC含量, β-アミラーゼ活性に及ぼす影響を検討し下記の結果を得た.1. 収穫時期が早いほどビタミンC含量, β-アミラーゼ活性が高い傾向がみられた.2. 全糖含量は春まき栽培では収穫前5日間の積算日射量と正の相関関係があり, 晩夏まき栽培では収穫前7日間の積算降水量及び積算平均気温と負の相関関係があった.3. 作型間の比較では, 全糖含量は晩夏まきが春まきより高く, β-アミラーゼ活性は春まきが晩夏まきよりも高い傾向があった.4. 土性 (黒ボク土と沖積土) の種類を変えて栽培すると, 沖積土区が黒ボク土区よりも全糖及びビタミンC含量, β-アミラーゼ活性がわずかに高まる傾向があった.5. 遮光処理, ポリマルチ栽培及び栽植密度は全糖及びビタミンC含量, β-アミラーゼ活性にほとんど影響がなかった.6. 品種間差異を10品種の変動係数及び内容成分の最高と最低の品種の比で検討した結果, 品種間による差異はβ-アミラーゼ活性が最も大きく, それぞれ変動係数が64.6%, 最高と最低の活性比は7.1倍, 次いで, ビタミンC含量で31.1%と2.6倍, 全糖含量が最も小さく13.7%と1.4倍であった.
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