ダイコン搾汁液中の辛味成分の簡易定量法
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概要
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ダイコンの主要な辛味成分である4-メチルチオー3-ブテニルイソチオシアネート(MTB-ITC)の迅速かつ簡単な定量法を開発した. 新鮮ダイコンをおろし金付きのフードプロセッサーですりおろし, 内生ミロシナーゼの働きで, 組織内のグルコシノレート (辛子油配糖体)を加水分解した. 生成したMTB-ITCは塩化メチレンに転溶し, ガスクロマトグラフィー(FID)で定量した.ダイコンおろしに添加したシニグリンの大部分は, アリルイソチオシアネートとして回収された. このことは内生ミロシナーゼの活性が十分高いことを示している. MTB-ITCはクロマトグラム上のピーク面積の95%以上を占めた. ダイコン組織の磨砕方法や磨砕程度はMTB-ITCの生成量に影響を与えた. 塩化メチレン中のMTB-ITCは-20°C以下で保存すれば長期間安定であった. この方法を用いて, 14品種のダイコンのMTB-ITC含量の比較を行った.
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