カンキツ類果汁中の有機酸の季節的消長
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概要
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有機酸の大部分はクエン酸であり, リンゴ酸はクエン酸の1/10以下, コハク酸, シュウ酸, およびその他の有機酸はさらに少量であったため, 有機酸の変動パターンはクエン酸またはクエン酸とリンゴ酸の和によりほとんど決定されていた.生食用カンキツ類の収穫期はクエン酸濃度, リンゴ酸濃度がともに低下した時期に相当したのに対し, 香酸カンキツの収穫期はクエン酸の濃度が最高値に達し, かつ,リンゴ酸濃度も高い時期に相当した.リンゴ酸に対するクエン酸の比の値は, 香酸カンキツでは収穫期以後の5月に最高値があり, 生食用カンキツ類では収穫期以前に最高値があった. 香酸カンキツ, 生食用カンキツ類ともこの値が低下した頃が収穫期であった.
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