過栄養海域である洞海湾における栄養度の低下とそれに伴う赤潮発生状況の変化
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概要
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北九州市洞海湾で 1980〜2007 年までの 28 年間に毎月 1 回,水質・赤潮調査を行った。TN と TP は有意に減少したが,赤潮が高水温期に発生するパターンに変化は生じていなかった。また,栄養度の低下に伴い優占種の珪藻 Skeletonema spp. の赤潮形成頻度と細胞密度は減少し,一方,珪藻小型種の Thalassiosira spp., Chaetoceros spp., Cyclotella spp. およびラフィド藻 Heterosigma akashiwo などの出現が増加し赤潮構成種が多様化してきた。
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