食用なたね油中のあまに油の検出と推定
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概要
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なたね油に混入されたあまに油の検出及び混入量を推定するための方法を検討した。なたね油に一定割合のあまに油を混入した試料について, 脂肪酸, ステロール, トコフェロールの組成分析及びけん化価, ヨウ素価, 屈折率の測定を行った。脂肪酸はあまに油の添加量に応じステアリン酸, リノレン酸の量が増加した。ステロールについては, GCの測定条件下で66, 72, 82minの保持時間に現れるピークは, あまに油の存在により際立つことが観察された。これらのピークに注目すると, なたね油中に5〜10%のあまに油混在の検出が可能であった。トコフェロール分析は有効ではなかったが, ヨウ素価, 屈折率の測定は, 偽和油脂の検出推定に補足的な手段としての意義があった。
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
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山崎 惠
農林水産省食品総合研究所
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長尾 昭彦
農林水産省食品総合研究所
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長尾 昭彦
京都大学 農
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MANANDHAR Poorna
Central Food Research Laboratory, Ministry of Agriculture
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MANANDHAR Poorna
農林水産省食品総合研究所
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