食用大豆油中のあまに油の検出と推定
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概要
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大豆油に混入されたあまに油の検出及び混入量を推定するための方法 (脂肪酸, ステロール及びトコフェロール分析による) を検討した。あまに油混入大豆油において, あまに油の割合が増加するに従い脂肪酸組成ではリノール酸が減少し, リノレン酸が増加した。一方, ステロール分析の結果は, スチグマステロールが顕著に減少した。あまに油の保持時間78minのピークは大豆油には観察できないピークであることが分かった。トコフェロール分析は, あまに油には大豆油に比較しβ-トコフェロールが多いことを示した。以上の結果は大豆油に混入された偽和油脂としてのあまに油の検出が可能であることを示し, その限界は5〜10%と考えられる。
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
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長尾 昭彦
農林水産省食品総合研究所
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長尾 昭彦
京都大学 農
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山崎 恵
農林水産省食品総合研究所
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MANANDHAR Poorna
Central Food Research Laboratory, Ministry of Agriculture
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MANANDHAR Poorna
農林水産省食品総合研究所
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