斜面崩壊発生時期の予測について : 斜面崩壊の経時進行過程

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概要

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崩壊進行過程を移動速度υと移動量<I>l</I>という局面から考察した。その結果, 崩壊進行過程すなわち第三次クリープには, 第I段階と第II段階という二つの段階があることが示された。第I段階では, vとlの関係式がυ=<I>al</I>+υ<SUB>0</SUB>で近似され, 第II段階では, υ=υ<SUB>0</SUB>exp(<I>b</I>(<I>l-l</I><SUB>0</SUB>))で近似される。この二式より, υ〜t関係を求めるとそれぞれ, υ=υ<SUB>0</SUB>exp(<I>at</I>)…(I), υ=υ<SUB>0</SUB>/{1-<I>b</I>υ<SUB>0</SUB>(<I>t-t</I><SUB>0</SUB>)}…(II)となる。ここに, υ<SUB>0</SUB>: 各段階での初期速度, <I>l</I><SUB>0</SUB>: <I>l</I>の初期値, <I>t</I>: 時間, <I>t</I><SUB>0</SUB>: <I>t</I>の初期値, <I>a, b</I>: 係数である。これまで知られていた斉藤式は, 第三次クリープの第II段階において成立する。
社団法人日本地すべり学会の論文

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