ニューカレドニアの無人岩
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Boninite, first described by KIKUCHI (1888, 1889) and named by PETERSEN (1891) in Chichi-jima of the Bonin Islands, recently gained a profound petrogenetic significance after about eighty years missing. Its re-appraisal was accompanied by the discovery of some boninite localities in the western Pacific island arcs and ophiolites. Among them of particular interest in relation to ophiolites is clinoenstatite-bearing boninite discovered by SAMESHIMA et al.(1983) near Nepoui on the west coast of New Caledonia, because numerous, huge masses of ophiolites are exposed on New Caledonia.During a short trip to New Caledonia, we also found a new occurrence of boninite pillow lavas near Col dAmieu in the central part of the island. While the Népoui boninite is possibly a member of the “Formation des Basaltes” of late Cretaceous to Eocene age, the Col dAmieu boninite occurs in the weakly metamorphosed pre-Senonian rocks. Close inspection of the literature reveals that there are several other boninite localities associated with island arc tholeiites and/or mid-ocean ridge basalts in the New Caledonia ophiolites.<BR>In Népoui, an M<SUB>g</SUB>O- and SiO<SUB>2</SUB>-rich, hypabyssal rock crystallizing quartz and feldspar and a cumulate olivine orthopyroxenite were found together with the glassy clinoenstatite boninite breccias, accompanying a mylonitized serpentinite sheet. Both the hypabyssal rock and the clinoenstatite boninite are characterized by very low CaO content and Ca/Al ratio, suggesting that they have been derived from the same boninite magma.<BR>Proto-and ortho-pyroxenes from the Nepoui boninite are lower in Ca at a given ‘Mg’ value than those from the Bonin Island boninites, and the Népoui pigeonites and augites are less magnesian, indicating their later crystallization. In contrast, the Col dAmieu boninite has early formed augites with high ‘Mg’ and Cr, owing to its high bulk rock CaO content. The crystallization stage of pigeonite like augite appears to depend on CaO content in the host rock. Mg-rich augites from boninites are generally poor in Al, in agreement with the low Al/Si ratio of boninites, but the Al in augite increases rapidly with decreasing‘Mg’, which reflects the effective quenching and no crystallization of plagioclase in boninites.Chromite compositions of the two New Caledonia boninites are similar; both have very high Cr content and Cr/Al ratio, a feature characteristic of boninite chromites.<BR>The boninite primary magmas show a considerably wide range of CaO contents. The Col dAmieu boninite, as well as boninites with augite phenocrysts from the Bonins, represents the most CaO-rich end. The Ca/Al ratio in the boninite primary magmas decreases in order of Col dAmieu, Bonin, Papua, Sanukitoid and Népoui.<BR>In New Caledonia, various types of boninite, in terms of chemistry, mineralogy, texture, age and tectonic setting, may occur in close association with island arc tholeiites and midocean ridge basalts. New Caledonia would be the most favorable place for boninite studies.
著者
関連論文
- トカラ列島における中期更新世の酸性海底火山活動
- P-55 母島海山は「根無し」蛇紋岩海山か?(11.海洋地質,ポスター発表,一般講演)
- 輝石3相の共存する北西アフリカNWA産ユレイライト
- O-157 付加の間欠的性と失われた固体体積(15.テクトニクス,口頭発表,一般講演)
- S-11 ハワイ島海底山麓のAlikaデブリアバランシェによってもたらされたタービダイト層の特徴((1)海底地すべり,口頭発表,シンポジウム)
- 日本海竹島海山(仮称)のかんらん岩捕獲岩の成因とその意義
- 竹島海山(仮称)のかんらん岩捕獲岩から見た日本海拡大時の上部マントルプロセス (総特集 海洋プレートと島弧の深部構造(3)IODP超深度掘削へ向けて) -- (海洋下の上部マントルプロセス)
- マリアナ海溝南部の陸側斜面に露出する前弧〜背弧のマントル--白鳳丸KH03-3航海の成果 (総特集 海洋プレートと島弧の深部構造(2)IODP超深度掘削へ向けて) -- (島弧の深部構造)
- P-149 嶺岡帯からボニニティック岩片の発見とその意義(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- P-143 マリアナ海溝陸側斜面南部の超苦鉄質岩の岩石学的特徴(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- P-88 沈み込みに伴う砂岩の変形(13.付加体,口頭およびポスター発表,一般講演)
- O-197 チャレンジャー海淵でドレッジされたかんらん岩から探るマリアナ海溝最南部マントルウェッジのダイナミクス(21.変成岩とテクトニクス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- O-164 西太平洋海域に於けるマントル橄欖岩(20.深成岩・火山岩とマグマプロセス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- O-154 プチスポット火山の成因と深海底ストロンボリ式噴火(19.噴火と火山発達史,口頭およびポスター発表,一般講演)
- O-118 沈み込みプレート境界における流体の起源と地震サイクル(13.付加体,口頭およびポスター発表,一般講演)
- O-111 島弧火山活動と付加体形成のリンク(13.付加体,口頭およびポスター発表,一般講演)
- S-31 沈み込みプレート境界における地震時の流体挙動((3)南海トラフ地震発生帯研究の最前線とこれから,口頭発表,シンポジウム)
- プレート境界断層が海溝から地震発生深度にかけて発達する際の流体挙動
- IAVCEIアンカラ会議報告
- アデン湾, 東経46゚近傍のEタイプ中央海嶺玄武岩類の成因
- 小笠原前弧,母島海山の斑れい岩の岩石学的成因(22.深成岩・火山岩とマグマプロセス)
- 伊豆-小笠原-マリアナ前弧域の蛇紋岩海山産カンラン岩の岩石学的特徴
- P37 伊豆小笠原地域・始新世末期のボニナイト系列を含む初期島弧性火成活動
- 277 セントラルベースンフォルトの地形と地質 : 西フィリピン海盆発達史の鍵
- 小笠原諸島父島, 三日月山火山岩類の角閃石石英デイサイト
- 珪酸塩岩石のFe^の分析と定量
- 小笠原諸島, 父島北部の石英含有無人岩 : 無人岩と石英デイサイトのマグマの混合
- P-163 小笠原諸島父島の無人岩質岩脈におけるマグマの混合と元素の挙動
- 小笠原諸島父島東岸の無人岩平行岩脈群
- ニュージーランド北島, オハクネ火口産高マグネシア質安山岩と同質デイサイト
- ニュージーランド, ホワイト島の高マグネシア安山岩 : 高マグネシア玄武岩質とデイサイト質マグマ混合の鉱物学的証拠
- 341. 小笠原諸島産火山岩の微量元素
- 土 隆一先生をおくる
- 311 小笠原諸島父島の普通輝石ボニナイト
- 257 小笠原およびニューカレドニア産無人岩中の弗素および塩素
- 253 サヌカイトとボニナイトの微量元素
- 8B. 小笠原諸島父島の島弧ソレアイト(日本火山学会1989年秋季大会)
- 59B. ニュージーランド,ホワイト島の高マグネシウム安山岩 : マグマ混合の産物(日本火山学会1989年秋季大会)
- B59 ニュージーランド、ホワイト島の高マグネシア安山岩 : マグマ混合の産物
- B8 小笠原諸島父島の島弧ソレアイト
- 小笠原諸島, 母島の高マグネシア玄武岩を伴う火山岩
- 下田市爪木崎、俵磯の柱状節理 : 地学散歩(52)
- 南伊豆町の地質
- 島弧の島じま
- 伊豆・小笠原弧-四国海盆系の火成活動変遷から読み解く背弧海盆拡大後のマントルダイナミクス (総特集 東北日本と伊豆小笠原弧の地殻・マントル構造とマグマ--subduction factoryの物質循環) -- (5章 伊豆小笠原マリアナ弧--マグマ)
- 西太平洋海山(上田リッジ)の変質火山岩の化学組成
- インド洋中央海嶺ロドリゲス三重会合点における熱水変質玄武岩類の地球化学
- 伊豆ー小笠原,マリアナ前弧域における蛇紋岩海山群と含水マントルウエッジ
- 370 伊豆-小笠原-マリアナ弧前縁部の上部マントルに至る地質断面 : サーペンティンダイアピルとその捕獲岩
- 369 マリアナ前弧域における低温高圧型変成岩類の発見
- B07 ODP Leg 125 : 伊豆-小笠原-マリアナーフォア・アーク部の深海掘削 : サーペンティン・ダイアピル(マントルからのメッセンジャー)
- 前弧オフィオライト (オフィオライト)
- 研究ニュース
- O-246 ヘリウム同位体比によって追跡されるマグマ分化中の地殻汚染プロセスついて : マリアナ島弧-海溝系における例(21.岩石鉱物一般,口頭発表,一般講演)
- 沈み込み帯における間欠的底付け付加(15.付加体)
- O-117 断層地震性すべりに伴った流体温度変化の抽出 : 四万十付加体延岡衝上断層からのアプローチ(13.付加体,口頭およびポスター発表,一般講演)
- S-29 沈み込みプレート境界断層岩としてテクトニックメランジュを見直す((3)南海トラフ地震発生帯研究の最前線とこれから,口頭発表,シンポジウム)
- 付加体中の鉱物脈にみる流体圧・流体組成変動とその地震サイクルにおける意義(15.付加体)
- 24. 小笠原諸島父島の火山地質(日本火山学会 1979 年春季大会講演要旨)
- "日本列島の二・三のアルカリ玄武岩,カルクアルカリ安山岩のクロムスピネルの結晶作用経路"についてのコメント〔英文〕
- 伊豆南崎火山ベイサナイト質溶岩のクロム・スピネル
- マリアナ島弧グアム島玄武岩のクロム・スピネル
- 父島のボーニナイトと関連岩 : 火山および火山岩
- O-151 沈み込み帯におけるチャート層の続成・脱水と変形の関係 : 美濃帯犬山地域より(18.付加体,口頭発表,一般講演)
- P-115 チャート層の変形に続成・脱水が及ぼす効果 : 美濃帯犬山地域の白色チャートに注目して(14.付加体,ポスター発表,一般講演)
- O-146 鉱物脈の安定同位体比から見た四万十帯延岡衝上断層の流体移動像(14.付加体,口頭発表,一般講演)
- O-145 九州四万十帯・延岡衝上断層下盤剪断帯の発達史(14.付加体,口頭発表,一般講演)
- O-140 付加体中メランジュの砂岩にみられる破砕流動(14.付加体,口頭発表,一般講演)
- P-90 九州四万十帯・延岡衝上断層下盤努断帯の鉱物脈の微細構造(13.付加体,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 付加体OSTに見られるシュードタキライトの特徴(15.付加体)
- 小笠原諸島母島の玄武岩 : 日本火山学会1980年秋季大会
- 伊豆-高塚山、船原山火山の地質と岩石
- 南崎火山,池の原ベイサナイト質溶岩
- 大崩海岸における最近13年間の土石崩壊
- 小笠原前弧域ボニナイト質海山産ドレッジ試料の岩石学的研究 (総特集 東北日本と伊豆小笠原弧の地殻・マントル構造とマグマ--subduction factoryの物質循環) -- (5章 伊豆小笠原マリアナ弧--マグマ)
- ニュー・カレドニア島の無人岩(小笠原無人岩と比較して) : 火山および火山岩
- A29 四国海盆、パレスベラ海盆拡大前の古伊豆小笠原弧(九州パラオ海嶺と伊豆小笠原弧前弧域)のソレアイト系列火成活動
- A27 淡青丸 KT95-9 航海第 2 節で小笠原海嶺南部(母島南方∿父島西方海域)から採取されたソレアイト系列火成岩
- テクトニックメランジュ中のブーディン構造(15.付加体)
- おわりに代えて (総特集 東北日本と伊豆小笠原弧の地殻・マントル構造とマグマ--subduction factoryの物質循環) -- (6章 サブダクションファクトリーにおける物質循環解明とIODP)
- 伊豆小笠原弧火成活動の四国海盆拡大を契機とした化学組成変化から推定されるマグマ発生環境の変化 (総特集 東北日本と伊豆小笠原弧の地殻・マントル構造とマグマ--subduction factoryの物質循環) -- (5章 伊豆小笠原マリアナ弧--マグマ)
- 海洋プレート深部構成物質の岩石学的探索--世紀の大発見,深海底のダイアトリューム (総特集 東北日本と伊豆小笠原弧の地殻・マントル構造とマグマ--subduction factoryの物質循環)
- A31 伊豆島弧リフト帯における玄武岩〜流紋岩質火山活動と、マグマ発生環境(マグマプロセス,口頭発表)
- 3-B08 伊豆小笠原弧火山活動における親マントルおよびスラブ由来流体組成の変遷(マグマの発生と移動2,口頭発表)
- 伊豆, 梨本の玄武岩溶岩樹型とその地質年代
- 279 小笠原母島列島,姪島・平島の玄武岩
- 278 オフィオライトとしての無人岩 : 小笠原とキプロスの比較
- 63A. 無人岩マグマ最終分化物としての鉄ピジョン輝石流紋岩(日本火山学会 1985 年度秋季大会講演要旨)
- 無人岩の生成条件 : 火山および火山岩
- 小笠原諸島第三紀火山岩の微量元素(日本火山学会 1982 年春季大会講演要旨)
- マグマの混合と父島・兄島の石英含有無人岩
- ニューカレドニアの2つのタイプの無人岩
- 日本近海の海山フォスフォライトについて
- 前弧オフィオライト
- P-64 上田海嶺のAr-Ar年代とテクトニクス(12. 年代層序スケール,ポスターセッション,一般発表)
- トカラ列島における中期更新世の酸性海底火山活動
- ニューカレドニアの無人岩
- O-125 四国海盆中央部、紀南海山列産玄武岩の地球化学的・同位体的特徴(13. 海洋地質,口頭発表,一般発表)
- O-155 四国海盆東部,三河海山・西承応海山産火山岩の岩石学的研究(13. 海洋地質(液晶有),口頭発表,一般講演)
- 琉球列島与論島の現成裾礁の地形発達〔英文〕