Na2CO3-SiO2系の反應過程について (第1報)

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概要

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脱水炭酸曹達と無水珪酸との二成分系が温度の上昇によつて起す反應過程は, 無水珪酸の状態によつて本質的に異り, 沈澱無水珪酸 (常温における水分含有率10-20%) の場合には, 二つの成分の調合比如何にかゝわらず200°-800°の間で450°-520°の吸熱, 580°近邊, 620-700°のそれぞれの發熱及び780°附近の吸熱の, 四段階にわたる反應がある。無水珪酸に珪砂を用いる場合には, 上記の温度範圍内で反應は四段階に分れず, 500°-800°の間に全體として大きく緩漫な發熱と, 800°近邊に急激な吸熱の反應を認めたのみであつた。しかしてこれらは何れも, 無水珪酸として沈澱無水珪酸を灼熱して用いたG. TammannおよびW. Oelsenの結果とも相違していた。終りに臨み本研究の爲に, 熱分析装置の使用を快よくお許し下さつた東京工大山内研究室の吉田博講師に厚く感謝致します。
社団法人日本セラミックス協会の論文

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