ニッケルおよびコバルトの近赤外吸収スペクトル
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概要
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希土類元素を除いた20種類の金属塩について,水溶液で測定できる近赤外領域(1000mμから1380mμまで)の吸収スペクトルを測定した.この波長域に吸収をもつものは,ニッケルおよびコバルトのみで他の元素は吸収をもたないことがわかった.この吸収はそれぞれのアコ錯イオンに酸根の加わった複錯イオンによるものであり,したがって塩の種類により多少の差はあるが,ニッケルは約1150mμにコバルトは1250mμ付近を中心とする吸収帯である.吸収の強さは可視部のもっとも強い吸収にくらべ1/2.5〜1/3程度であるが,普通の元素の妨害がほとんどなく分析的に興味ある吸収帯である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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