近赤外領域の光度滴定(その1) : 水酸基のアセチル化を利用する定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ポリ(エチレン,プロピレン)グリコール中の水酸基をトルエン溶媒中で塩化アセチルによって定量的にアセチル化させ,そのアセチル化剤の量と水酸基の近赤外吸収の減少との関係から分光光度滴定的に水酸基を定量した.アセチル化は金属亜鉛末の存在で常温で迅速に反応し,2分以内で完結する.水酸基の吸収は石英の吸収がある伸縮基準振動吸収は避け,第1倍音吸収を使った.この方法では試料に含まれる水分は誤差となるので,カールフィッシャー法により求め補正する.この方法は標準物質を必要とせず,定量結果は無水酢酸法とほとんど同じ結果が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 高速液体クロマトグラフィーと赤外粉体反射スペクトロメトリーとの結合測定法
- 固体の吸収スペクトル測定法 : 第2講拡散反射法
- 近紫外,可視及び近赤外測定用フーリエ変換分光システムとその測定法
- JIS標準物質通則について(JIS紹介)
- アンモニウムイオンの近赤外吸収スペクトル
- 溶融塩吸収スペクトル測定用高温セルの試作 : ニッケルおよびコバルト塩化物の吸収スペクトル
- 近赤外領域の光度滴定(その1) : 水酸基のアセチル化を利用する定量
- ジスプロシウム,エルビウムおよびツリウムの近赤外吸収スペクトル
- 吸光光度定量における波長の選定のための-資料
- スクリーンフィルター示差法による重水中の軽水の定量
- ニッケルおよびコバルトの近赤外吸収スペクトル
- プラセオジムの近赤外吸収スペクトル
- テルルの分析法
- 有機溶媒による無機塩中の水分の分別定量法
- 無機塩中の全水分の測定