ジフェニルカルバチッド水銀紙を用いる微量シアンイオンの検出および定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
青紫色のジフェニルカルバチッド水銀紙は中性ないしアルカリ性でシアンイオンによって赤色を呈する.試料をミクロガス発生器にとり重炭酸ナトリウムを加えて加熱し,発生するガスを水酸化ナトリウム溶液で湿した試験紙に接触させると,シアンイオンの存在で試験紙が赤変し0.05γのシアンイオンまで検出することができた.硫化物は類似の反応を呈するが硝酸カドミウムを加えるとその障害が除去できた.またこの試験紙の変色した部分の長さはシアンイオンの量に比例し,その長さをはかることにより簡易に1〜10γのシアンイオンを定量することができた.本定量法は硫化物,フェリシアン化物,ヨウ化物の共存で誤差を生じたが前二者は硝酸カドミウムの添加によって後者は蒸留によって障害を除くことができた.また本法は裁判化学的な試料についても実施することができた.
著者
関連論文
- 含硫有機化合物の赤外吸収スペクトル(第5報) : 芳香族スルフェンアミド誘導体の特性吸収帯について
- 含硫有機化合物の赤外吸収スペクトル(第4報) : ベンゼンスルホンアミド誘導体におけるベンゼン核の置換基が赤外吸収におよぼす影響について
- 試験紙を用いる陰イオンの系統的分析法
- テトラオキシキノンナトリウム紙によるバリウムおよびストロンチウムの特異的検出法
- ジフェニルカルバチッド水銀紙を用いる微量シアンイオンの検出および定量
- ジハイドロキシトルキノンバリウムによる硫酸イオンの比色定量
- 芳香族ジスルフィドの水酸化アルカリ溶液による分解反応機構(第1報) : 芳香族ジスルフィドの水酸化アルカリ溶液による加水分解反応
- ガンマー線フィールド内の不飽和脂肪酸および液状有機化合物の挙動(第3報) : 流動パラフィンを用いた特殊測定槽の電気伝導
- ガスクロマトグラフィー固定相液体としての1,3-ジアルキルメルカプトベンゼンの研究
- 試験紙を用いる陽イオンの系統的分析法
- ジエチルジチオカルバミン酸銅による水銀イオンの検出について
- ジエチルジチオカルバミン酸銅を用いる微量水銀の容量分析法
- ジエチルジチオカルバミン酸銅を指示薬とする微量シアンイオンの容量分析法
- ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛を用いる銅の比色定量法
- ジフェニルカルバジド水銀紙を用いる微量シアン化水素の定量