ジハイドロキシトルキノンバリウムによる硫酸イオンの比色定量
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概要
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硫酸イオンの比色定量試薬を見いだす目的で,数種のジハイドロキシキノン類について検討した結果,ジハイドロキシトルキノンバリウムが呈色液の安定性,再現性,鋭敏性にすぐれており,本試薬を用いた良好な硫酸イオンの比色定量法を確立した.ジハイドロキシトルキノンバリウムは,硫酸イオン量に対応して,515mμに極大吸収を持つ赤紫色のジハイドロキシトルキノンアニオンを遊離し,呈色液は長時間安定であった.本法によって1m<I>l</I>中,5〜70μgの硫酸イオンが容易に定量できた.また,共存イオンの影響,および妨害イオンの除去方法についても検討した.
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