イオン交換樹脂法を併用したクロムの紫外部吸光光度法
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概要
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イオン交換樹脂法を併用して,過硫酸アンモニウムでクロムを酸化したのち,350mμで吸光度を測定して1γ/m<I>l</I>以上のクロムの光度定量が可能であることを明らかにし,応用例として鉄鋼中のクロムを定量して,おおよそ満足できる結果を得た.鉄からクロムを分離するには陰イオン交換樹脂Dowex-1を用い,10.5<I>N</I>塩酸で溶離して行った.マンガンとの分離はこの時不完全である.ニッケル,バナジウムおよびクロムと同量以下のマンガンの共存は吸光度を補正することにより許容されることを明らかにした.なお,陽イオン交換樹脂Dowex-50 NH<SUB>4</SUB>-形を用い,0.5, 2 mol酢酸アンモニウムおよび4<I>N</I>塩酸でマンガンおよびニッケルからクロムの分離が可能であることもわかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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