過酸化鉛酸化によるルテニウムの蒸留法 : 蒸留法による核分裂生成物の分離に関する研究(第4報)
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概要
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核分裂生成物から無担体放射性ルテニウムを酸化蒸留により調製する目的で本研究をおこなった.酸化剤として過酸化鉛を用い硫酸酸性溶液からルテニウムを蒸留する方法を検討した.<BR>スリ合わせ連結による硬質ガラス製の装置により,担体としての空気は小型送風器による送り込み法によって蒸留した.<BR>試薬の濃度と収率との関係を検討した結果,総容積40〜50m<I>l</I>,硫酸濃度(混合容積百分率)44%,添加過酸化鉛の量2.0gとしたとき,収率良好で平均97%であった.他種核種の汚染を<SUP>144</SUP>Ceについてしらべ,そのdecontamination factor 2×10<SUP>4</SUP>をえた.蒸留時間は約15分で充分であった.本法は他の方法にくらべて収率が最も高いという利点をもつ.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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