フッ化ガリウムを添加剤として用いる粉末直流弧光法による高純度酸化チタン(IV)中の微量元素の定量
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概要
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高純度酸化チタン中の微量元素を定量するための,フッ化ガリウムを添加剤として用いる粉末直流弧光法を検討した.試料にフッ化ガリウムを5%添加した場合,鉛,スズ,ケイ素,マグネシウムおよびアルミニウムのスペクトル線強度は放電の初期(0〜20秒)で強められ,放電の後期(40〜80秒)でバックグラウンドが抑制され,マンガン,鉄,ニッケル,バナジウム,銅およびコバルトのスペクトル線のS/N値が増大した.フッ化ガリウムを5%添加した試料70mgを所定の電極に充てんし,直流弧光放電10Aで発光させ,階段露光法前段0〜20秒,後段40〜70秒で撮影して,分析元素のスペクトル線と主成分チタンのスペクトル線との黒度差を求めた.本法における定量下限は鉛,スズ,ケイ素,マグネシウム,鉄,アルミニウム,銅,およびコバルトに対して0.5ppm,マンガンおよびニッケルに対して1ppm,バナジウムに対して5ppmであった.変動係数は各元素により異なるが 9〜19%であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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