ポーラログラフ法によるクロラニルの定量 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第1報)
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概要
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クロラニル(テトラクロロ-<I>p</I>-ベンゾキノン)の50%ジオキサン(または50%アルコール)溶液で<I>N</I>/10硝酸カリウムを支持塩とした場合,pH2.2~5.6における直流および交流ポーラログラムは可逆還元波を示し,pH6.8を境としてそれより高いpH値では半波電位が急激に負に移る.これはクロラニルがクロラニル酸(2,5-ジクロロ-3,6-ジハイドロオキシ-1,4-ベンゾキノン)になったことをあらわしている.pH3.4におけるクロラニルの濃度と波高は直流ポーラログラムでは10<SUP>-3</SUP>~10<SUP>-5</SUP><I>M</I>において直線関係を示し,これによって容易に定量できる.交流ポーラログラムにおいては10<SUP>-4</SUP><I>M</I>以上では直線にならないが10<SUP>-6</SUP><I>M</I>程度まで測定できる.<BR>なお,クロラニルやその他のキノン類の還元波に先行する酸化波の存在を認めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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