クロラニル酸のポーラログラフィーとカルシウム定量への応用 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第5報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クロラニル酸(2,5-ジクロロ-3,6-ジハイドロオキシ-1,4-ベンゾキノン)を硝酸カリウムを支持塩とした希アルコール溶液を用いてpH2.3~8.0のポーラログラフ定量を行ない,pHと半波電位との関係を調べた.また,クロラニルの高いpH値のときの半波電位がこのクロラニル酸のそれと一致し,アルカリ性によってクロラニルがクロラニル酸に変化したものであることをポーラログラフ的に確認した.さらにpH4.0において検量線を作成し,10<SUP>-5</SUP><I>M</I>程度まで定量できることを認めた.<BR>クロラニル酸が種々の金属と不溶性の塩を生成することを利用してカルシウムの定量に応用し,BreyerおよびMcPhillips<SUP>6)</SUP>の方法に比べてアルミニウムなどの妨害がはるかに少なく,また,他のカルシウム定量法と比較検討し,本法が簡便ですぐれた方法であることを認めた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 市販陶磁器製食器の重金属溶出試験について
- 砂重量法による固体の新表面積測定法 : 特に合成樹脂製品の規格試験への応用
- エオシンおよびフロキシンのポーラログラフィー : 食用タール色素のポーラログラフィー(第2報)
- ポーラログラフ法によるペンタクロルフェノールの定量 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第4報)
- ポーラログラフ法によるサリチル酸の定量 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第3報)
- ポーラログラフ法によるフェノールの定量 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第2報)
- クロラニル酸のポーラログラフィーとカルシウム定量への応用 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第5報)
- ポーラログラフ法によるクロラニルの定量 : クロラニルおよびその関連化合物のポーラログラフィーに関する研究(第1報)
- 人工甘味料の分析法に関する研究(第1報) : サイクラミン酸ナトリウムの定量 その1
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究 (第8報)
- ヒ素試験用分解フラスコ中のヒ素量
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第7報)
- 人工甘味料の分析法に関する研究(I)サイクラミン酸ナトリウムの定量
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第6報)
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第5報)
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第4報)
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第3報)
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第2報)
- 食用タール色素の退色に関する衛生学的研究(第1報)