鉄(II)-バソフェナントロリン錯化合物の組成ならびに安定度定数について : 痕跡金属の吸光光度定量法に関する研究(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
バソフェナントロリンを用いて鉄を定量する際生ずる赤色の錯化合物について,その組成ならびに安定度について検討した.10%エタノール溶液中で発色させ連続変化法および Molland の方法にしたがって組成をしらべた結果,鉄対試薬の結合比は1:3であり,したがって錯化合物は tris-(4,7-diphenyl-1,10-phenanthroline)-iron(II)であることが認められた.バソフェナントロリンは溶液中では一酸塩基として行動しバソフェナントロリウム・イオンを生成する.その酸解離定数を紫外部における吸収を利用して求め 10<SUP>-4.80</SUP> を得た.また錯化合物の安定度定数を求めたところ,10<SUP>21.8</SUP> であり非常に安定であることが知られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- ガスクロマトグラフの接触反応検出器
- 全窒素・全有機炭素同時分析装置の自動化
- 赤外分光光度計による自動車排気ガスの連続分析 : 自動車排気ガス分析の研究 (第1報)
- ボイラ水中の極微量鉄の迅速光度定量 : 痕跡金属の吸光光度定量法に関する研究(第3報)
- バソフェナントロリンによる微量鉄の迅速光度定量 : 痕跡金属の吸光光度定量法に関する研究(第1報)
- 鉄(II)-バソフェナントロリン錯化合物の組成ならびに安定度定数について : 痕跡金属の吸光光度定量法に関する研究(第2報)
- ポーラログラフ法による二酸化ウラン中の6価ウランの分析
- 反射分光光度法によるボイラー水の全鉄の簡易迅速分析
- 滴下水銀電極におけるEDTAおよび関連化合物の陽極波の矩形波ポーラログラフによる研究〔英文〕