赤外分光光度計による自動車排気ガスの連続分析 : 自動車排気ガス分析の研究 (第1報)
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概要
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自動車の運転条件に伴う排気ガスの組成変化を連続的に測定するために, 簡易形赤外分光光度計を用いて一酸化炭素, 二酸化炭素, 炭化水素類を分析する方法を検討した.応答をよくするためにセル長10cmの小容積測定セルを使用し, 測定感度を上げかつ固定波長で連続記録するように付属装置を設けて特定成分の濃度の時間的変化を測定できるようにした.試料ガスは冷却トラップ, フィルター, 乾燥剤を経てじゅうぶん乾燥してから測定セルに導いたが, その際圧力調整弁によって測定セル内の圧力が常に大気圧に等しく維持されるようにした.一酸化炭素, 二酸化炭素の測定にはそれぞれ4.6μ, 2.7μにおける吸収ピークを用いた.排気ガス中の炭化水素は数十種以上の成分からなるが, その多くは3.4μに吸収を示すのでこれを用い, 便宜上<I>n</I>-ヘキサンを尺度として測定した.測定範囲は一酸化炭素0.1〜15%, 二酸化炭素0.3〜16%, 炭化水素50〜4000PPm (<I>n</I>-ヘキサンとして) で, 応答は95%指示まで約2秒である.なお, メタン, エチレンの分析も可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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