ガスクロマトグラフ用担体の研究 : 脂肪酸に対するリン酸スズの性能
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概要
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新しいガスクロマトグラフ用担体として,リン酸スズ担体の性能を遊離脂肪酸のガスクロマトグラフィーを行なうことにより検討した.リン酸スズ担体合成時のPO<SUB>4</SUB>/Sn比は担体と固定相液体との反応性から2に決定した.熱てんびんによる加熱減量の測定からリン酸スズ担体の使用可能温度範囲の上限は400℃であり,このことは赤外線吸収スペクトルからも支持された.リン酸スズ担体の表面状態は電子顕微鏡写真の測定によって金属切断面の表面状態に似ており,このことからその表面積はガラスビーズ担体の表面積に近いと思われる.<BR>リン酸スズ担体を使用したガスクロマトグラフィーの結果,炭素数2〜18の遊離脂肪酸について良好なガスクロマトグラムを得た。これはリン酸スズ担体が脂肪酸を吸着する性質が少なく,かつ脂肪酸の会合を切り,その揮発性を改善する性質を有するからであろう.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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