自動滴定システムの試作
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概要
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滴定装置を試作し,ミニコンピューターで制御することによって自動滴定システムを開発した.本システムはミニコンピューターで発生させたパルスによって,ステッピングモーターを駆動し,ビュレット内の滴定液を1パルス当たり0.00211mlの滴下量で排出する機構を備えている.又,滴定の進行に伴う電位変化を複合ガラス電極で検出し,電位変化に応じてパルス発生間隔を制御することによって滴定速度を制御するとともに,パルス間隔をミニコンピューターで常に監視するように設計してあり,この機構によってパルス発生間隔が最大となる点を自動的に当量点と判定し,目的とする分析値を計算して印字することができる.電極の洗浄,試料の送りなどの主として装置内の各工程は装置に内蔵されたシーケンサーによって作動し,電算機はデータ収集,スムージング,滴定速度制御,計算及び印字などの電算機本来の仕事を担当するようにした.塩酸-水酸化カリウム系の酸-塩基滴定において,本システムによって得られた滴定精度は変動係数で(0.03〜0.05)%の高精度であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-09-10
著者
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