銅-ニッケル合金中の亜鉛の定量 : ケイ光X線分析におけるマトリックスの補正について(第2報)
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概要
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銅-ニッケル合金中の亜鉛をケイ光X線で定量分析した.<BR>ZnKαの一次線はCuKβ,WLα線に接近しているためバックグラウンドの測定に難があり,ZnKβ線はWLβ線と重なるために,ZnKαの二次線を測定線とした.<BR>ZnKα線はニッケルによって著しい吸収を受けるので,検量線は材質によって異なる.そのために,一次X線に対する吸収が銅,ニッケルでは近似的に等しいとし,ZnKαに対する吸収効果を質量吸収係数を用いて計算する理論式を導き,これによって定量した.結果は化学分析値とよく一致した.<BR>アルミニウム合金中の亜鉛について,一次X線に対する吸収を考慮して,この理論式を適用したところ,満足すべき結果が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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